私は裸だった。


いつのまにかシーツは体からするりとベッドの上に落ちていた。


急いでシーツを体に巻きつける。


「もう一回、女豹のセクシーポーズして」


優のリクエストを無視してブラを見つけるのに四方を見渡した。


ダメだ。


見つからない。


とりあえず、ショーツだけでも穿くことにした。


シーツを取って再び全裸になり座ったままショーツに脚を通す。


素早く穿き終えた私はチラッと優の方を見た。


優と目が合ってしまった。


この瞬間、どっと汗が出る。


顔がカーッと熱くなる。


穴があったら入りたい。


「パンツ恥ずかしそうに穿いてるの可愛い」


その優の一言で私のプライドが崩れた。


恥の上塗りを超えて自信喪失に陥った。


優のバカ!


もう顔も見たくない!


そんなことを思いながら、下を向くことしかできなくなった私は枕の上にあったワンピースを手に取ると、上からすっぽり被って胸を隠した。