携帯を手に取ると、すぐさまメールボックスを開いた。
未読の受信メールに送信者の名前が表示されている。
一番上の欄の「石川優」という表示を見て落胆する。
優から毎日のようにメールが届くようになっていた。
前は、こんなんじゃなかった。
春から2年生になった私たちはクラス替えがあり、クラスが分かれてから学校帰り以外は顔を合わさなくなった。
その学校帰りでも花音がずっと喋るので私も優もほとんど口を利くことはなくなっていた。
このままだと自然消滅するんじゃないか?
このままコミュニケーションを取ることなく一日一日が過ぎていけば、優と私は確実に終わるんじゃないか?
そんなような気がしていた。
それでも、私はよかった。
優と終わっても悔いはない。
優が他の誰かと付き合うようになっても、たとえその子が私よりも可愛かろうと、もうそんなことはどうでもよかった。
でも、優の方は違っていたようだ。
私を失うまいと必死に足掻いている。
その必死さが伝わってくる。
このメールがそうだ。
メールだけじゃない。
電話だって、かけてくる回数が増えた。
必死で私を繋ぎとめようとしている。
未読の受信メールに送信者の名前が表示されている。
一番上の欄の「石川優」という表示を見て落胆する。
優から毎日のようにメールが届くようになっていた。
前は、こんなんじゃなかった。
春から2年生になった私たちはクラス替えがあり、クラスが分かれてから学校帰り以外は顔を合わさなくなった。
その学校帰りでも花音がずっと喋るので私も優もほとんど口を利くことはなくなっていた。
このままだと自然消滅するんじゃないか?
このままコミュニケーションを取ることなく一日一日が過ぎていけば、優と私は確実に終わるんじゃないか?
そんなような気がしていた。
それでも、私はよかった。
優と終わっても悔いはない。
優が他の誰かと付き合うようになっても、たとえその子が私よりも可愛かろうと、もうそんなことはどうでもよかった。
でも、優の方は違っていたようだ。
私を失うまいと必死に足掻いている。
その必死さが伝わってくる。
このメールがそうだ。
メールだけじゃない。
電話だって、かけてくる回数が増えた。
必死で私を繋ぎとめようとしている。