「優……」


「どうした? なんか元気ないよ?」


「う……ふぅ……」


涙で言葉にならない。


何を喋ったらいいんだろう?


何から話せばいいんだろう?


「薫からの電話、すげー嬉しいよ。ずっと待ってたんだ。まさか元旦にかかってくるなんて!」


優は舞い上がっていた。


「今、ちょうど暇してたんだ」


優はペラペラ喋る。


だんだん聞いていると心が安らいできた。


「何してたの?」


「ぐすっ」


「薫!? ひょっとして泣いてる? なんかあったの?」


素っ頓狂な声を上げる。


優を頼っていいんだろうか?


私は優を弱っている時だけ利用して、ずるくないだろうか?


どうしたらいいんだろう?


「何があったんだよ?」


「ごめ……」