彼がこの街に帰ってくると
心の中では落ちぶれた寂しさと
負けない強さが
何かを求め
それは明らかに
みんなにとって過去だった
彼にとっても過去だが
なにか変わらない何かが
自分に対する名前だけで思い出してくれる
自分の像が
結局落ちぶれた姿に
誰もが毛嫌いするようだった
何も変わらない
変わったのは俺だ
ここは八代
終わらないはずの青春は
遠い昔に終わっていた
何もかもが同じなんて
たった4年
その4年が僕をいつまでも苦しめた
変わりたくなかった
変わらないときつかった
何が大事か
昔の心ではない
今をどう生きるか
そのためには
失って諦めることが僕には多すぎた
やりたいことは高望みはしないにしても
むなしくなるほどに
悲しくなった
あの時頑張った日々は
何を苦しめ
何を求めたのか
こんなになるまで俺を苦しめた
俺自身が
いつまでも生きてることに
みんな過去を汚された気分なのではないか
あんなに格好つけてた俺が
こんなになるまで
なにを失い痛めつけて
心がボロボロになるまで
何がしたかったのか
悔しさのあまり
まわりに当たり散らすけど
優しくする家族を怒鳴っても
変わることのない
この苦しみが
僕には考えたくもない
つらい日々だった
その時に
奴と出会って
少しは変われる気がしたんだ
嫌いだったやつが
みんな必要な存在に変わったんだ
認めなくても
苦しみ方は大学のことで
同じだったんだ
あまり気が進まなくても
この四人は
同じ苦しみを
認めたくないが
そのときの同じ心
ひとつの答えだった