桜が入学生を迎える。 ちらちら舞う桜の花びら。 『祐衣〜。祐衣ママ〜』 後ろから誰かが叫んできた。 振り返ると、 沙也加だった 『沙也加じゃん。ママは?』 沙也加はまだ肌寒いのに汗を かいていた。 『ママは後ろだよ!』 お母さんをおいてきた沙也加。 沙也加ママは小走りでこっちに 向かっていた。