「俺達さ、別れようか。」

彼の言葉に目の前が真っ暗になる。

透の部屋にあった漫画を読んでいた私は、漫画から目を離して、ゆっくり透を見る。






「え…?」






声が裏返った。けど、気にしてられない。

「今…何て…?」
「あ。いや、俺さ…言って無かったけど、教師になるんだよ。」
「ハ…?」

訳が分からない。
いきなり何を言い出すんだ、コイツは…。

「あ、いや…いいよ。そういう冗談。アンタ、教師って柄じゃ無いじゃん。」

フリーターだった人間がいきなり教師って…。
無理があるでしょう…。

そんな事を思っていると、透は“はぁー…っ。”と、ため息を吐いた。