「あたしのこと好きだよね?」


ゆうまは言葉をつまらせたが、うなずいた。


「動じちゃだめ、あず」


るいは小声であたしにつぶやいた。


あたしはゆっくりうなずく。


「本当に好きなら・・・ここでキスできるでしょ?」


ゆうまは麻奈の肩を持ち、ゆっくりと顔を近づけていく。


麻奈は口の端で笑うと、あたし達をちらっと見て目を閉じる。


「・・・やっぱ無理」


ゆうまの唐突な言葉に、麻奈は目を開けた。


「・・・え?」