麻奈が叫んだ後、沈黙が流れた。


麻奈は勝利したかのように屋上のフェンスにもたれかかった。


言いたいことを言って満足したのだろうか。


あたしは、言い返す言葉を考えているのではない。


麻奈からの言葉を待っている。


いつまでたってもあたしが口を開かないので、麻奈は含み笑った。


「やっと認めた?


あたしとゆうまが両思いっていうことを。


どうやら言い返すことが無いみたいだから・・・」


「何?あたしに何もかも奪われて悔しいの?」