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放課後のチャイムが鳴った。


校庭は生徒たちで埋め尽くされていた。


暖色系のレンガでつくられた噴水の周辺のイスに、さゆかと男の人がいた。


「さゆかー!」


あたしはさゆかに向けて手をふる。


さゆかは気づいたみたいで、手を振りかえしてくれた。


さゆかのほうへ小走りで行くと、ありえない位きれいな顔の男の子がいた。


奥二重の整った目、筋が通った鼻、薄い唇。


きれいな茶髪で、耳にピアスをしているちょっと不良っぽいかっこの人だ。


かっこいいと絶賛されるわけも解る。