ドレッサーの前にちょこんと座らさせられると、るいはさっそくメイクを始めた。


奈々は助手、さゆかはヘアアレンジをしてくれた。


「得意なんだ♪任せとけ!」と自身満々のさゆかはアイロンでやけどをしてしまい人差し指に絆創膏を貼った。


あたしはなんとも言えなくて、うつむいてしまっていた。


あっという間に出来上がると、複雑な気持ちで体育館の裏に移動した。


「かっわいい~♪さすが学校イチの美人☆」


るいは嬉しそうに冷やかしてきた。


「もー、冗談言わない!」