あたしは教室に戻り、るいに事情を説明した。
るいは涙を流しながら、ごめんね、ごめんねと何度もあたしに謝った。
そして、おめでとうと自分の事のように喜んでくれた。
奈々と、さゆかにも話した。
奈々は泣かなかったが目を赤くして祝福してくれた。
さゆかには言いにくかったが、予想とは違いすごくはしゃいでいた。
でも、さゆかのかすかにさみしげな表情をあたしは見逃さなかった。
「さっ、ミスコンの準備しなくちゃ♪」
るいは上機嫌で軽く2キロはあるだろうかわいらしいポーチを自分のスクールバックから引きずり出してきた。