教室に戻りドアを勢いよくあけると、さゆかが泣きはらした顔で驚いていた。 「さゆかぁ・・・ごめんね・・・気づいてるでしょ?」 あたしは開きっぱなしのドアにもかまわずさゆかに抱きついた。 ちっちゃいな、さゆか。 さゆかはあたしの腕の中で小刻みに震えた。 「うん・・・ あずと会ってから様子がおかしくて、あるときにピンときたの。 ゆうまはあたしのこと好きじゃないなって。 ずっと苦しかった。