「タダだから許すぅ♪」


まぁそうだろうな、というように奈々とるいは苦笑いした。


さゆかはパンを小さくちぎって口の中に放り込み、


「ねぇ、ゆうまって人知ってる?」


なんてのんきにガールズトークを始めている。


「ぁーーーっ、知ってる知ってる!!かっこいいよね」


るいは竿で釣られたように食いついた。


「やばくね?さゆか超タイプなんだけどぉ」


「わかる!ねっ、あずはどう??」


ぇ、急に振られても・・・


あたしはぜんぜん知らなかった。