るいは奈々に、「ちょっとハズすわ」と言った。


奈々は首をたてに振る。


るいはあたしの手首をつかむと、強引に教室の外にでて、ものすごいスピードで走っていく。


「ぃっ・・・るい!?」


階段を上っていき、屋上についた。


いつもの、屋上。


あたしらの特等席。


るいから開放された手首はじんじんした。


るいはあたしの方に向き直ると、改まった表情になると、