「麻奈・・・?」 あたしは小首をかしげる。 麻奈の大きな瞳がするどい目つきになる。 「あず、気をつけて」 「なにを?」 麻奈はつばをゴクリと飲み、淡々とした口どりで、一言。 「ハマったらだめ。 抜け出せなくなる。 ハマった分はやがて自分の心からちぎれていき、 一生心に穴が開く」