『to あず


あず、なんか辛い事あったでしょ?


みんな心配してたよ。


奈々は冷静にしてたけど、さゆかはパニくってたよ(笑)


無理に言えとは言わないけど、重すぎて抱えきれなくなったら、あたしにぶつけていいか
らね?』


あたしは読み終えるとすぐに、ペンポーチからピンクのペンをとりだし、その紙の最後につけたして書いた。


『心配させちゃってごめん!



最近数学わかんなくってさ・・・


授業が数学ってだけで気分サガるんだよね↓


先生も苦手だし・・・


一人で落ち込んでるだけだから安心してっ♪』


書き終えると、机の下でさりげなく紙をおりたたみ、先生が黒板の方を向いたのを狙って後ろに回した。


次々と小さな手紙は回っていき、るいの所まで回った。


るいは紙を広げてしばらくするとまた折りたたみ、制服の上着のポケットにしまった。