彼の友達らしき人の声がした。







「おー、ちょい待って!!」




振り返りながら、彼が友達に言った。







「名前、何てゆうの?」








ドクン…ドクン…ドクン









「えっ…と…日奈子…。」








ドクン…ドクン…ドクン








「ふーん、俺は夏樹。


じゃぁ、またな



日奈子」







ドクン…ドクン…ドクン









私の頭をポンポンと叩いて
ナツキ君はそう言うと
友達の所へ向かって行った。