「ヒナコ〜 いつまで髪の毛いじってんの? 早くしないと入学式遅刻するよ〜」 「あっ!待って、コズちゃん!!」 「私、先に体育館行ってるからね」 コズちゃんが呆れた感じで私に言った。 「(あーどうしよ〜この寝ぐせ…全然直らないよ…………泣)」 寝ぐせのついた前髪を両手で押さえながら、親友のコズちゃんの後を追っかけて、私は急いで体育館へと向かった。