駅が見えてきた。 1人の男の人が立っていた。 祐真だ。 「祐真っ!!」 「顔 ぐちゃぐちゃじゃん」 「ごめんね…っ!! わたし ずっと……っ」 気持ちを伝えようとしたとき、 身体が少し浮いた。 祐真が抱き締めてくれた。 祐真の腕は すごく温かかった。 たぶん 祐真は泣いてる。 泣き顔を見せたくないから 抱き締めてくれてるのかな。