指を震わせながら 通話ボタンを押した。 「…もしもし」 「ゆ…祐真…っ」 「もう知ったのか…」 「ごめんね…っ!! わたし たくさんっ…」 「…美優 悪くないし」 「うぅ…」 「泣いてんじゃねーよっ…」 「祐真だって…っ 泣いてるっ…」 「泣いてねーよ…」 「会いたい… 話したいこと たくさんあるっ…!!」 「…駅まで来て…?」 「うん…っ!!」