入学式から一週間が経って、新しい通学路にも少し慣れた。 今日はいつもより早く起きて、誰もいない教室に入った。 少し暗い教室の窓を開けて、椅子に座っていると、なんか眠くなってきた。 ガタッ 大きな音が聞こえてビクッと飛び起きる。 「あ……悪ぃ」 そこにいたのは、ボーっとしていたのか、机につまずいた相崎だった。