そのまま相崎は、あたしの横を通って教室を出て行った。



無意識に振り返って、相崎の後ろ姿を見つめた。




「未音?…未音!」



瑠奈の声にハッとする。






「一緒に帰ろ?」
「あ、うん」


「どうしたの?ボーっとしちゃって」

「わ…わかんない」

「変なの~」





あたし、どうしたんだろう?


相崎から……目が離せなかった。