あたしより少し先を歩く柊の背中を見つめた。


ほんと、夢みたい。
柊とデートしてるなんて。


あたしが追いついていないことに気付いた柊は、歩く速度を緩めてくれた。


ねぇ、瑠奈?
柊が冷たいなんて、嘘でしょう?
だってこんなに優しいのに。