照らす価値を見い出せないものばかり。だから太陽も世界を照らすやる気を失ったのかもしれない。

この世界で最も深い闇。
それは【デッド】だ。
闇の底の底の底。
一度死ねば二度と光が降り注がれることはない。生物が最後に帰る場所。生を謳歌しようがしまいが、いずれは同じところに帰る、死という概念。それを具現化した光景にふさわしい。

果たして、
それはなんなのだろう。
この陰鬱な世界は何なのか。
地平線だけが見えて、生きている心地がしない此処はどういう所か。

風も無く、五感を用いても何も感じとれない無の、死の、虚の、陰のこれは。


私はその解を知っている。
その解――

これは現在の所決定されている

今から一年後の地球の姿である。