教卓にある座席表を見て自分の席に座る。僕は相沢だから出席番号がいつも1番だ。最初は出席番号順に席が並べられているから黒板に向かって一番左の列の一番前に座る。
すると、
「よぉ! 悠にぃ!」
聞きなれた声がした。
「よう、ふっくん」
僕に話しかけてきたこのムサい男は福原丈(ふくはらたける)だ。髪の毛ボサボサで、他人の目をこれっぽっちも気にしない奴だが、僕よりも成績がよくいつも自慢してくる。そういうところは正直ウザいが嫌な奴って訳ではない。
困ったときには色々助けてくれるし、あれはあれで友達思いだ。
そういうわけで僕は丈を「ふっくん」と呼んでいる。そのせいでこいつは「悠にぃ」と僕を呼ぶ。中等部からの友達だ。そしてもう一人友達がいる。今ソイツが教室に入ってきた。
「よっ! 二人とも元気そうやないか?」
関西弁を駆使するコイツは原田一平だ。
一平だけあってコイツの兄弟はかなり多い。たしか下に5人いたはずだ。それでコイツは6人兄弟の長男にあたるわけや。
あ……関西弁移ってもうた。
「ところでお前ら。さっきそこでええニュースを聞いてん!」
一平が切り出した。
「え……いったい何よ?」
すると、
「よぉ! 悠にぃ!」
聞きなれた声がした。
「よう、ふっくん」
僕に話しかけてきたこのムサい男は福原丈(ふくはらたける)だ。髪の毛ボサボサで、他人の目をこれっぽっちも気にしない奴だが、僕よりも成績がよくいつも自慢してくる。そういうところは正直ウザいが嫌な奴って訳ではない。
困ったときには色々助けてくれるし、あれはあれで友達思いだ。
そういうわけで僕は丈を「ふっくん」と呼んでいる。そのせいでこいつは「悠にぃ」と僕を呼ぶ。中等部からの友達だ。そしてもう一人友達がいる。今ソイツが教室に入ってきた。
「よっ! 二人とも元気そうやないか?」
関西弁を駆使するコイツは原田一平だ。
一平だけあってコイツの兄弟はかなり多い。たしか下に5人いたはずだ。それでコイツは6人兄弟の長男にあたるわけや。
あ……関西弁移ってもうた。
「ところでお前ら。さっきそこでええニュースを聞いてん!」
一平が切り出した。
「え……いったい何よ?」