僕、相沢悠と星影ハレンはいっしょに教室へと歩いていた。

「ところでハレン」
「何ですか?」
「さっき転がっていたあの丸いやつのことなんだけどさ」
「あ……はいっ!」
「あれは何なの? 大事な物なのか?」
「え……まぁ……」
「実はさ、今日僕が学校に登校する途中にさっきのあれと似ているものが落ちていたんだけど、もしかして君の?」
「っ!」

急にハレンが止まる。

「………」
「確か茶色くて、歪なパチンコ玉みたいで、ネックレスみたいに紐がついてて……」
「……」

あれ?
ハレンは答えない。何か驚愕しているような、何か戸惑っているような。いや、あれだけ感情の浮き沈みが激しかったハレンが途端に雰囲気が変わった。なんか気に障ること言ったっけ?

「おい……ハレン!」
「……はっ! 何ですか?」
「だからさ……」
「あ……多分それはわたしのじゃないと思いますよ」
再び花満開の笑顔を浮かべるハレン。

「そう……か」

今のは何だったんだろうか。あのネックレスはハレンと深い関係があるのかな。それともただ変な人だと思われただけか?なんなんだろう……。

僕はハレンを4組に連れていって、僕は5組に入った。