「―――えっ?」
たっぷりの間の後、私はひどく間抜けな声でそう言った。
「だからオレは、あんたに会いに来たんだっての!」
怒った様な顔で再びそう言われて、頭の中でその言葉がグルグル回る。
私に、会いに?
どうして?
口を開けたまま目を瞬かせていると、陽二さんの顔がだんだんと赤くなってきた。
「確かに、変だよな。あんたにヒドい事したオレなんかが会いに来るなんてさ」
「そんな……こと」
「けど、会いたいって思ったらどーしようもなくて……」
頭がついて来ない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…