「西園寺くんっ!」
彼は、私を誘導しながら誰もいない壁際の一角に来ると、壁に寄りかかるように座り込んだ。
「あー、イテーわ」
そう言うと、苦笑いを浮かべる。
「大丈夫……じゃないよね?」
私はどうしていいか分からず、彼の近くにかがみ込む。
「もーダメかも……」
「えっ!ど、どうしよう。どうすればいいのっ!」
「そうだな、そこ……座れよ」
オロオロする私に、西園寺くんは隣に座れと示す。
私が訳も分からず座ると、ニヤリと笑った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…