今朝、学校に向かう私はひと気の少ない道で5・6人の男子校生に囲まれた。 「なぁ、ホントにこいつが西園寺のオンナなわけ?」 「えらく地味ぃー」 「マジマジ。昨日見たしな、俺」 男の子達は、私を品定めするかのようにジロジロ見てきた。 私は恐怖で、身体がすくむ。 彼らの制服から、隣町にある別の高校だと気が付いた。 服の着崩し方や髪の色を見てると、普通の学生じゃないと分かる。 何より、彼らの顔は絆創膏や傷だらけだった。