低い、声が聞こえた。


見ると、廊下で男子が4人、2人の女子を囲んでいた。



「お前らが今言ってた事って俺らの事だよな?」

「違い……ます」


彼女達は壁を背に、行き場を失いうつ向いている。


その状況を見た私は、思わず声をかけてしまった。

「何を、してるの?」



震える声で。


「あ?」

その男子が振り向いた時に、私は『しまった』と思った。