帰り道、本屋さんに立ち寄ろうとした私の目に入ったのは、マンガ雑誌コーナーで立ち読みしている西園寺くんの姿だった。 私は一瞬迷って、それから方向転換して出入り口に向かう。 校内では仕方ないけど、せめて外ではなるべく関わらない様にしないと。 けれど、店を出るまでもう少しの所でポンと軽く肩を叩かれて、私は嫌な予感を感じつつ振り向いた。 「よぉ」