「―――認めたな?」
「え?」
上から降ってきた言葉に驚いて顔をあげる。
すると、いつもの意地悪な笑みを浮かべた西園寺くんが少し振り返って私を見ていた。
「んじゃ、次行くか」
そう言うと、さっきまでの事が無かったみたいに私の手を引く。
もしかして私、騙された?
困惑しながら進んだ先には、ラッコの水槽があった。
ここではラッコが餌を食べたり、水中を行き交う様子が観察出来るみたい。
周りはどちらかというとカップルだらけだった。
私達は、どう見えるのかな?
友達どうし?兄妹?それとも。
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