「あ、ごめんね。けがしてない?
 ホントごめん!!」

見ると、整った顔の男の子が私の手を取ってひざまずいていた。

そして、まさに王子スマイルというべきものを私に向けていた。

真新しい制服をきていたからたぶん新1年生?だよね

「誰ですか?」

私はとっさに聞いてしまった

「俺は今日南中に入学する泉 蓮
 よろしくな。」

泉君かぁ。

「私は三浦 遥です。よろしくお願いします。」

私が緊張しながら言うと彼はにっこり笑った。

「あ、そっちの彼は?」

「・・・桜田 翔太。」

どうしたのかな?
いつになく無愛想

でも私は一人のんきに
(優しそうなひとだな…)
そんなことを思っていた


―――彼の本当の顔を知らずに