車の中。



「今日付き合ってくれて

ありがとう。ゆなちゃんに

朝メールもらったら、会い

たくなってさ。驚かそうと

思ってじゅんとバイト先に

行ったんだ。」

「りょうくんから、返信

ないなぁって思ってたら

突然来るからびっくりしたよ。笑」



嬉しかった…

りょうくんがあたしに

会いたいと思ってくれた

ことが素直に嬉しかった。



あたし、りょうくんのこと

好きなのかな…



「あのさ…、ゆなって

呼んでもいい?」



突然、りょうくんが

真剣な表情で見てきた。



「う、うん。」

「俺は、りょうでいいから。」

「うん。」



あたしは、恥ずかしくなって

しまい俯いた。



しばらく沈黙が続いた。



「ゆな。」



りょうくんの優しい声が

して、あたしは顔をあげた。



「……………」



あたしたちは、キスをした。