家に帰り、ベッドに 倒れ込んだ。 りょうくんのぬくもりが まだ残っている。 りょうくんの無邪気な 笑顔。 りょうくんの真剣なまっすぐ な瞳。 あたしの頭の中は りょうくんで一杯だった。 その時、あたしは しんくんのことを 忘れていた。 ただ、りょうくんに 抱きしめられた60秒間 のことしか考えられなかった。