故に――考えるだけ無意味――かつ、恰も高尚に論じる行為こそ――――罪――。




終わった後の事は、アイドール達に任せればいい――――。




感謝――


笑顔――


勇気――


夢は叶う――




もう、偽りの善意の押しつけは剥ぎ捨てよう――――。






「さようなら――――人間――――」




これが、私の導き出した――「愛」――――。







歓声が増す――――既に「わたあめ」は終了し、アンコールを求める声が鳴り響く――。





「皆――ありがとう――――」


詩織が弾ける――。



ライブは「お約束」のアンコールに突入してゆく――――。



思う存分に狂えばいい――残された時間は、そう多くないかもしれないから――――。



偽人達にも――私にも――。



「そうよね――――」



問いかけた白く丸い月は、艶かしく輝くだけで何も言わない――。



「私も、人間も、これでいいのよね――――あなたも、そう望んでいるのでしょう――」



輝く「彼女」を見続けた――。




「ふわふわ――――ふわり――」