私は深々と頭を下げた。同時にメンバー全員が立ち上がり、私よりも更に深く頭を下げる――。


「よろしくお願いします」

 見事なシンクロで彼女達は返答した――。


「あなた達には急だったかもしれないけれど、これからは女性同士だから、今まで言えなかった相談事も気兼ねなくできるわね――でも舞さんにとっては初めての事ばかりだから、くれぐれも最初から無理はさせないで頂戴――」



「わかりました――」


 リーダーの詩織が答え、「安心してください」とでも言いたげに私を見ると優しくはにかんだ――。


 これから、彼女達と生活を共にしてゆくのか――。


 彼女達の漲る生命力に呼応して躰が温もりを帯びてゆく――。



 突然、近くの席にいたメンバーが、私に飛びついてきた――彼女の強い衝撃で体がよろけ、倒れそうになるのを堪え、何とか抱き止める――。



「よろしくねっ――マイマイ――」



 アリスだった――――突飛な行動と言動――と資料にも記されていた少女――これも、アリスなりの歓迎の挨拶なのだろうか――――。


「んもぅ――初対面だよ、アリス――」


 詩織が諭す――。