「礼子の思惑、そして――人間の為に――――」
「私の知らない事が、まだありそうね――」
「そう――――舞ちゃんの知らない事は多くあるよ――――この計画の事、そして、礼子の怖さ――――まぁ、徐々にわかっていけばいいよ。今は舞ちゃんのものになったアイドール達を心ゆくまで愛でていればいいさ。それが現時点で舞ちゃんができ得る事――いや、仕事と言ってもいいかな――――」
「確かに、愛人形、アイドール達を見ていると心が平穏になり、魂が温まるのを感じるわ――――そして、こうも思うの。最先端技術の衣を纏った躰の中の心、魂は創られたものか、それとも――――」
「えっ、えへへっ――――鋭いなぁ舞ちゃんは。うーん、その辺は後々、礼子から聞くといいよ――ボクから聞くよりはね――」
「そうね――――今はミネルヴァの言う通り、アイドール達を愛でる事にするわ――――で、愛でるのはいいんだけれど――」
「どうしたの――――」
「これは――――」
「どういう事なの、ミネルヴァ――――」
「えっ、何が――――」
「さすがに私も飽きたわ、何故、元の状態に戻らないの――――」