自然と涙が溢れてきた

『あたし慶太に恋してから泣いてばかりなんだよね・・・
神様は慶太を諦めろって言ってるのかな?こんなに苦しくて切ないんだったら慶太になんか出会わなければよかった・・・
あたしは恋をする価値なんてないんだよ・・・』

バシッ


鈍い音が走った

「この世に恋をする価値がない人なんて
いないよ!!あたし本当は小さい頃瞬の事が好きだった!
でもあたしは理央が瞬の事をどれくらい大好きか知ってたから
あたしは身を引いたの!そのときだって
理央はウジウジ悩んで前に進もうとしないから!!
人はいつ死ぬか分からない運命なんだよ!?
大切なものは失って初めて大切だったて気づくの!
でも…失ってからじゃ遅いでしょ?理央にそんな思いをしてほしくないから…
さっきは叩いてゴメンね…痛かったよね…」

また涙があふれてきた

だって

叩いた結羽が一番

痛そうな顔していたから・・・

あたし結羽の幼なじみなのに

なにも知らなかった・・・

あたし最低だ・・・

結羽はずっと瞬の事が好きだったのに・・・

あたしはそんな結羽の事なんか

分かってあげなくて

あたしは瞬と付き合った・・・・

あたしは最低な人間だ・・・・・・