いろいろ考えていたら
いつのまにか
慶大はプリンを開けていた
「はいあーんして?」
えっ!?
まじなの!?
『…………』
「早く口開けてよー」
『えっ?あうん…』
あたしは少し口を開けた
パクッ
プリンがいつも以上に
甘く感じた
たぶん今あたし
顔真っ赤だと思う…
てか超恥ずかしい!
その時
ブーッブーッブーッ
誰かの携帯が鳴った
「あっ湊からだちょっと出てくるわ」
立ち上がったのは
慶大だった
いやいや
今超恥ずかしんですけど…
ん?
今言った方がいいのかな?
『あっあのね………』
「ん?」
ヤバい…
次の言葉が出ない…
でも
今ここで言わなかったら
一生後悔するかもしれない
あたしは言葉を続けた
『あのね…あたし…瞬の事恋愛感情で見てないの…ごめんね…』
「…………つうの…」
『え?』
「知ってるっつうの…お前が好きなヤツが俺じゃない事ぐらい知ってる…」
『えっ……知ってたの?』
「うん…」
バサッ
え?
あたし今瞬に
抱き締められてる…
「今だけこうしていたい……グスッ」
えっ?
瞬泣いてるの?
どうして………