「奇跡的な回復だったんだってうぅぅえぇぇぇん」

結羽…

心配してくれてるんだ…

それからあたしは

一週間念のために

入院しなくちゃいけない

もちろん

お母さんは来ていない

たぶん

あたしが入院していることも知らないと思う…


瞬は

アメリカには帰っていない
あと1ヶ月ここ(日本)に
いるらしい

みんな

毎日お見舞いに来てくれる

あっ

そういえば
あたし瞬にも慶大にも

伝えたい事言ってないな


いつ言えばいいんだろ?

そんな事を考えていると

ガラガラガラ〜

顔を上げると

瞬 一人だけ来ていた

『あれ?みんなは?』

「後から来るって♪」

『そっか…』

シーン…

きまづい…

もしかして

今言ったほうが

いいのかな?

『あっあのね…ガラガラ〜』
あぁ!もう!

言おうと思ったのに!

「理〜央〜♪お前が好きなプリン買ってきたぞ〜」

えっ?

この声は慶大だ

『あっありがとう』

もっときまづいん

ですけど…

「てか瞬来てたんだ」

「あぁ」

「理央プリン食べないの?」

『えっ?あっうん…食べたいけど…』

「ん?」

「慶大…お前はアホか?理央は利き手が骨折してんだぞ?どうやって食べるってゆうんだよ…」

「あっ!そっか!なら俺が食べさせてやるよ」

「『はっ!?』」

あたしの声と

瞬の声がハモった

てか

無理だよ〜

慶大に食べさせて

もらうなんて無理だよ!