少し走って
大通りに出た
最悪……
渋滞していて
横断歩道が渡れない…
あぁー!
もう!
このままじゃ
瞬に会えない
どうしよ!
あたしは携帯を取り出した
瞬に電話をかけた
プルルルル〜プルルルル〜
出ない
あたしは車が少ないすきに
横断歩道を横切りようとした
プップッー!
え?
ドンッ
バンッ
え?
あたしひかれた?
通行人の声がする
ヤバい…
あたし
このまま死ぬのかな?
あたしの意識は途切れて
いった…
〜〜〜〜〜〜〜
まただ
また夢の中…
いや
ここは天国なのかな?
あたし
死んだんだ…
死んじゃったんだ…
いやだよぉ
このまま死にたくないよ
瞬には伝えてない言葉が
あるし
慶大にも伝えてない言葉が
ある
死にたくないよ
暗闇だ
誰もいない
いやだ…
こんなに一人が
寂しいなんて
思ってなかったよ
結羽 慶大 湊 瞬
みんながいたから
あたしがいるんだ
こんな気持ち初めてだよ