「理央・・・慶太くん来たわよ・・・。」

理央がゆっくり目を開けた。

「私は外で待ってるわ・・・。」

「はい・・。」

理央のお母さんは出て行った。

『慶・・・太・・・?』

「理央・・・。」

『あ・・・たし・・もぅハァハァ・・・駄目み・・たぃ・・』

「そんな事ねぇよ!」

『ずっとハァハァ・・・慶・・太・・といた・・・かったハァハァ・・けど』

「これからも俺がそばにいるから!だから!・・死ぬなよ!!」

『慶・・・太ハァハァ・・・あた・・しハァハァ・・幸せ・・だった・・・あり・・が・・とう・・』

理央から涙が流れた。


理央の手の力が弱くなった。

「理央!!まだ死ぬなよ!!」

ガラガラ~

みんなが入ってきた。

「理央!死なないで!!」

結羽が泣き叫んでいる。

湊は結羽の肩を支えている。

瞬の目にも涙が。

理央のお母さんは泣き崩れていた。

理央の目がゆっくりと閉じた。

ピ-----------ッ

機会の音が鳴り響いた。