「うん・・・東京の大学に通っている時に1つ上の彼氏が出来て・・・。」

『そっか・・・。』

「理央ちゃんはまだ慶太と付き合ってるの?」


『あたしね、慶太から逃げたの・・・。』

「え・・・?」

『あたし、心臓病で・・あと1年生きられるか分からないの・・・。だから、あたしが死んでも慶太があたしの事を想っているとか残酷ぢゃん?指輪も返したの・・・。』

「そんなの慶太がかわいそすぎるよぉ・・・。グスッ」

え・・・?


柚梨亜ちゃんが



泣いている・・・。

「理央ちゃんは先の事ばっかり考えて 今の事なんか全然考えてないでしょ?今も慶太のこと好き?」


『・・・・好き・・。グスッ』

「だったら、慶太と出来るだけ長くいたらいいぢゃん。」

『もぅ無理だよぉ・・・。あたしは・・あたしはもう死ぬの!慶太もお母さんもいつか退院出来るって言ってるけどあたしが退院出来るわけないぢゃん!生きたくても、もぅ生きられない!』

バシッ

頬に痛みが走る

「死ぬとか、生きられないとか言わないで!!あたし、ずっと慶太が好きだったけど、慶太の好きな人が理央ちゃんだったから慶太の事を諦めれた・・・。だって、理央ちゃん強かったもん!そんな理央ちゃんが羨ましかった!」

え・・・?

あたしが羨ましかった・・・?

「でも・・・今の理央ちゃんは、弱いよ!死ぬ時なんてまだ、誰にもわかんないじゃん!!だから、今、一生懸命生きるんじゃないの?」