『ありがとう。吉田さん・・・。もう大丈夫です。』

「いいのよ・・・。これぐらいしか出来ないから・・・。」

『あのぉ・・・』

「なに?」

『これとこれ慶太が来たら渡しといて下さい・・・。』

「えっ!?これも!?」

『うん・・・お願いします・・・。』

「分かった・・・。」


あたしが

吉田さんに渡したのは







手紙と指輪。




ごめんね?

慶太・・・。


絶対に手放してはいけない物なのに・・・。


あたしはもう・・・・。

その指輪ははめられない・・・。