あたしの目の前にはバースディケーキがある。

19本のローソク。


「ハッピバースディトゥユー~~~~リア理央~ハッピバースディトゥユー~」


ふぅぅぅ~


あたしはローソクの火を消した。

「おめでとぅ~」

『ありがとぅ♪』

みんなからプレゼントを貰った。

結羽からは

かわいいピアスとピン止めだった。

湊からは

大人っぽい財布だった。

瞬からは

かわいらしい手鏡だった。

お母さんからは

あたしが欲しがっていたルームウェアーだった。

「慶太は理央に何をやるの?」

結羽が聞いた。

「理央目つぶって手出して」

『こう?』

「うん」

ヒヤッ

いきなり

ひんやりとした感覚

「もう目開けていいよ」

あたしは

ゆっくりと目を開けた