俺はドアを開けて
驚いた
だって
元から痩せていた理央は
前以上にすごく痩せていたから・・・。
『慶太・・・』
俺は我に返った・・・。
「俺は傷ついたりしない・・・。」
『え・・・』
「瞬から全部聞いた・・・。だからもう1度やり直そう?」
『だめだよぉ・・・。だってあたし・・・もうすぐ死んぢゃうんだよぉ?慶太よりも先に死んぢゃうんだよぉ?こんなあたしと居ても慶太は幸せになんかなれないよぉ』
「勝手に決め付けんなよ!俺の幸せは理央と一緒にいること それに理央は死なない」
『慶太ぁ・・・。本当はずっと会いたかったぁ・・・グスッ』
バサッ
俺は理央を優しく抱きしめた。
「俺も会いたかった・・・。」
抱きしめて改めて分かった。
理央の腕はめちゃめちゃ細く
背中も前よりすごく小さく感じた。
こんな小さな体で
いろいろな事を抱え込んで生きていた。
俺がもっと早くに気づいていれば・・・。
これからは俺が理央を守る。