理央side

てか、何話したら

いいか分からない…

だってあたし

井上慶太の事知らないもん

あっそうだ!

自己紹介してもらお♪

『あの…自己紹介してください…』

「わかった…俺は井上慶太好きな物………好きな人は佐々木理央だ」

え?

佐々木理央って

あたしだよね?

でも…

今のあたしはダメだよ

だって何も知らないもん…
「俺と付き合ってください。」

え………

ヤバい…

涙でそう…

前のあたしだったら

嬉しいんだろうな……

『ごめんなさい。あたしあなたの事何も知らないのだから付き合えない…』

「そうだよな…ごめん…困らせるつもりじゃなかったんだ…」

井上慶太はあたしに

近づいてきて

「ごめんな♪」

優しい笑顔を見せた

でもどことなく切ない笑顔
フワッ

井上慶太があたしの頭を

撫でた…

ズキンズキン

え?

前にも頭を撫でられた……

ズキンズキン

あれは病院……

その撫でている人は

慶太……

ズキンズキン

バタッ

あたしは倒れた

「理央!」

慶太の声…

あたしの大好きな人