「終わったのか?」



「悠基。」



後ろを振り向くと、ポッケに手を突っ込みながら歩いている悠基がいた。



中野 悠基(ナカノ ユウキ)
蝶華の副総長。
頭もよく、冷静にかつ適切に指示を出す。下っ端のみんなに信頼、尊敬されている副総長。
あたしがして欲しいことは、あたしが口に出して言わなくてもしてくれる。
なんかあたしの行動とか、言動とかから次に求めていることが分かるらしい。
あたしも、悠基を信頼してる。



「あーあ。随分暴れたな~。全員、骨折れてんじゃねぇ?」



悠基が倒れてる玄武を見て言った。



「知らねぇ。でかい口たたいたこいつらが悪ぃんだよ。」



「へぇ、なんて言われたんだ?」