「くそっ・・・」



「蝶華も終わったな。」



そう言って玄武の1人が足を上げた。その足は倒れている男が押さえている腕の真上にあって、その足が勢いよく下されようとしている。



あたしはその瞬間殺気を発した。



「!?誰だ!!」



あたしの殺気に驚いたのか、玄武の男は足を地に下しあたしの方を見た。残りの玄武の奴らも一斉にあたしの方を見た。



「誰だてめぇ!」



玄武のリーダー格であろう男は、あたしに負けじと殺気を発す。


だが、その殺気はあたしからしたらどうってことない。




「・・・そ・・・ちょぅ・・・」



倒れている男は苦しそうに言葉を発した。




「総長?あー、お前が蝶華の総長さんか。」




そう言った玄武の男は、勝ち誇ったような顔で笑う。



「こんな弱ぇ奴がいるぐらいだもんなぁ!蝶華の総長さんもどうせたいしたことねぇんだろ!」